近年注目のグルメ、エスニック料理。そのエスニック料理とは、本来「民族料理」という意味だということはご存知でしたか?各民族の独自の料理がこれに該当し、一般には特定の民族や国に伝わる料理を総称するのに用いられているようです。日本ではタイ、インドネシアなどの東南アジアや、アフリカなどの料理を指すことが多くなっています。それではエスニックの食トレンドを見て行きましょう。
エスニック料理は1980年代中ごろからニューヨーク、東京、パリなどの都市のレストランで流行の先端を行く料理として紹介され、脚光を浴びるようになりました。
◆エスニック料理の代表(東南アジアの料理の特徴)
①調味料の特徴
1. 魚醤(ぎょしょう)、海老醤(かしょう)、 蝦醤(かしょう)
魚やエビを発酵させてうま味を引き出す調味料です。
魚醤の呼び名 タイ(ナンプラー) べトナム(ヌクマム) カンボジア(タクトレイ)
蝦醤の呼び名 タイ(カピ) 味は塩辛に近い味。
2.トウガラシ
乾燥したものを使用する日本とは異なり、生を使用します。
3.ココナッツミルク
これは料理にもデザートにも使用されます。
②ハーブやスパイスの特徴
ほとんど生のまま使用。ショウガやニンニク、香菜(シャンツァイ、パクチー、コリアンダーともいう)、レモングラス、バイ・マックルー(柑橘類の強い香り)などで独特の味、香りを加えます。
さらに柑橘類の絞り汁やタマリンド果肉を絞って酸味を加える。
③代表的な料理
・タイのトムヤムクン(エビを使った酸味と辛味のスープ)
・ベトナムのゴイクン(生春巻)
・インドネシアのナシ・ゴレン(炒飯)などがあります。
◆近年エスニック料理に注目!
2014年 タイ料理を中心に、エスニック食が注目の年に。
・日清食品が発売した「カップヌードル トムヤムクンヌードル」の大ヒット。
・「マッサマンカレー」がファミリーレストランに登場。
・無印良品や日清食品から関連製品が販売。
2015年 タイ料理を中心とするエスニックブームがさらに拡大。
・タイ料理(トムヤムクン等)からタイ東北部の料理(イサーン料理)へと人気が拡大。
・ココナッツ関連製品が一気に拡大。
・タイ料理以外の近隣諸国の料理も家庭料理へと浸透。
・ブームで、スパイスの輸入食材店、大手小売店もスパイスに関する売り場が拡大。
◆エスニック食トレンド
①フムス [中東] 裏ごししたひよこ豆を調味したヘルシーで万能な中東のペースト。
女性の見方!便秘改善も期待でき、ヘルシーで見た目もオシャレなおつまみです。
②ゴア料理 [インド]インド南西部ゴア地方の肉類やシーフードを主に、お酢、ココナッツミルクや数種類の特徴的なスパイスを使って調理する本格的なインド料理。
○スパイスブーム到来!
③ナシレマ [マレーシア]民族の枠を越えて愛されているマレーシア人のソウルフード。ココナッツミルクで炊いたご飯に、ぴりっと辛いサンバル(ソース)や、小魚やチキンなどがついた定食。
○ほのかな甘み&辛味が特徴的!
④プーパッポンカリー[タイ]日本人の舌に合う辛くない絶品エスニック料理!蟹と卵のマイルドカレー。無印良品、西友に続き、カップヌードルの今夏新商品としても登場!
○辛くないエスニックカレーとして大注目!
⑤ラープ[タイ]粉末唐辛子たっぷりで、スパイシーな挽肉が特徴。パクチーやミントの爽やかさと相性抜群の挽肉のサラダ。
○プリッツのラープ味で人気!
⑥ソムタム[タイ]青いパパイヤのピリ辛サラダ。臼でにんにく、ナンプラー、ヤシ砂糖、唐辛子をつぶし、千切りにした青いパパイヤや、トマトなどで和えたもの。
○バンコクの女性に大人気ピリ辛サラダ!
いろんな国へ出かけた気分で、簡単に食べられるようになったエスニック料理。ヘルシーで体に良い食材が多いエスニック料理をまず身近に売られている商品から試して、異国の味に挑戦してみてはいかがですか。